小さいからこそ大きい一歩 ~SDGsゲーム体験後の話

4月のある日、シミュレーションゲーム「2030 SDGs」を、とある看護学校の学生さん40名強にプレイしてもらう機会に恵まれました。

 

この機会は、僕の友人の強い関心と情熱によって実現しました。それ自体も嬉しかったのですが、加えてゲームの場でとても素敵なことが起きたのでぜひシェアしたいと思いブログを書いています。

 

僕自身は知らなかったのだけれど、そもそも国際保健医療とかグローバル・ヘルスと呼ばれる領域があり、MDGs(=SDGsの前のグローバルアクション。2000~2015年で目覚ましい成果と明確な課題を残した)は教科書に出てくるレベルの関心事なのだそうです。

 

今回はそんな流れの中、「国際看護学」の一環として「2030SDGs」を体験してもらいました。

看護学校でのSDGsゲーム

 

とはいえ、看護師を目指して看護学校に通うごく普通の学生さんにとって、いきなり国連とかSDGsと言われても、普段の興味関心からするとちょっと話題が飛びすぎな感じがあるのも事実。なんとか興味関心にあった文脈で説明できないかと、入念に準備しました。

 

授業がはじまると興味をもって聞いてくれている人が1/3くらい、まぁまぁの反応が1/3、1/3は早く終わんないかなーっに近い感じに見えました。

 

そんな状況の中スタートした「2030 SDGs」。

 

前半は各チームがそれぞれのゴールを追い求める展開で、経済指標はのびるのものの、環境や社会の状況は急速に悪化していきます。

 

ゲーム開始!

ゲーム開始!

 

中間フィードバックで、経済的な成長はしているけれども気候変動や社会問題が加速しているという状況がシェアされます。

 

そこで一人の学生が全体に呼びかけます。後半はみんなが協力して行動することが重要だと言って「giveで行こう!」と力強く訴えかけます。それに呼応するように、では具体的にどうすればよいのか、いくつかの論点で話し合いがされながら後半がスタートしていきました。

 

あまり詳しく書くとこれからゲームを体験する方の楽しみが減ってしまうので省略しますが、ゲームは最終数十秒で目標を達成する、とても劇的な展開となりました。

 

ゲームとはいえ、ひとりひとりが世界全体のことを気にかけて、具体的な行動を通じて、世界を変えていくその姿はなかなかぐっとくるものがありました。一緒にファシリテーションをした僕の友人も「最後の姿はちょっとウルッと来ちゃったよ」と後で教えてくれました。

 

僕もまったく同じ感覚を持っていて「世界の相互関連性や起きている事実がちゃんと認識されれば、人間はそれに呼応することができる」という確信を深めました。もちろん個人が何が起きているかを知ろうとしないこと、痛みや恐れが大きすぎて現実で起きている情報をシャットダウンする傾向が時に存在することも事実です。しかしそれを超えて認知が形成されたときに、人間はしかるべき行動をとれるのだ、そんな想いを強くしたのです。

 

そして授業後。3人の学生が僕のところに来てくれました。そして今日の授業で体験したように世界を見るいはどんな本を読んだらいいのか、などすごく熱意をもって質問してくれました。それだけでもとてもうれしかったのですが、数日後にその中の一人からさらに素敵なメッセージをもらいました。

 

そこには
・授業のあと、小さな行動を起こす会を作ったとのこと。
・自分個人の小さな行動として、いままで1日に2本買っていたペットボトルを1本に減らして、毎日水筒を持つようにしたこと

が書かれていました。

 

 

もともと彼女は世界で起きている出来事に対して関心をもっていたそうです。ただ、それに思いを馳せるとき、どうしても問題の大きさと自分のちいささのギャップに絶望し、次第にそうした関心を閉じていったそうです。(その感覚は僕もなじみのあるものです)

 

そんな彼女が今回の体験を通じて、再び彼女自身の感性にしたがって動き出したことを、本当にうれしく思います。小さな、だからこそ大きな一歩。一番パワフルな一歩。ありがとう。

 

以上、もっとたくさんの人にこのゲームを体験してもらい、思いや知識を分かち合いたいと感じた出来事でした。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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